初夏

 

・夏雲やだんだん近くなりにけり

梅雨入りしていますので、
梅雨入りらしく、
ときどき雨は降りますが、
今年はそんなに長くつづくことはなく、
晴間もけっこうありまして、
まあ、
いい季節です。
ぷらぷら歩いて
つらつら慮るに、
とりあえず
ぼちぼち健康で、
友がいて家族がいて仕事があり、
近所にひかりなまでいて、
何を不満に思うことがあるでしょう。
なんて。
止水。
そんな風に感じたのは、
昨日いらした
スピリチュアル・ケアご専門の先生が、
たぐい稀なる聞き上手で、
先生の話は
もちろん面白かったわけですが、
わたしは、
あんな風にしゃべったことが
果してこれまであったかしらん
と訝るほど、
興味関心の連鎖を断ち切らずに
話し
腹をすっかり空けた
せいだったかもしれません。
スピリチュアル・ケアか。
ともかく。
ああああああああ
と深呼吸したら、
両腕が
1メートルほど伸びました。

・夏草の青き匂ひや馬と化す  野衾