あたらしいスマホ

 

つかいつづけてきたスマホが、いろいろ不具合(入力途中で固まったり、
充電がすぐになくなったり、充電口の蓋が閉まらなくなったり、等々)
が生じ、かつ、これからますますレアアースが入手困難になり、
スマホの価格が上昇するだろうとの情報が聴こえてきたりしたため、
機械が苦手なわたしが、
シニア向けのBASIO(これまで使ってきたもの)
のあたらしいバージョンのものを買うことにし、先日、auショップに出向き、
目的のものを入手しました。
機械が苦手なので、どこがどうというよりも、手に持ったとき、
なんとなく、ふわりとあたらしさが指先に感じられます。
聖書に「新しいぶどう酒は新しい革袋に」ということばがありますが、
あたらしい思考はあたらしいスマホで、のこころ。
auショップの店員さんのいうところによれば、
まえのBASIOをわたしは10年と3か月使っていたことになります。
おどろいて、「えっ! そんなにですか?」
と尋ねるや、
ちょっとこまった顔をし、
「ええ。はい」
「そんなに長く使う人、ひょっとして、いないんじゃないんですか?」
「かなり少ないとおもいます」
10年ぶりに買い替えたスマホとはいえ、
おなじBASIOなので、あまりストレスなく使いはじめました。

 

・残る桜にやわらかき風が吹く  野衾

 

ゴミを拾う大谷と響存的世界

 

大リーガー大谷翔平の姿を見ない日はありませんが、以前、なんどか
グラウンドを歩きながら、落ちているゴミを拾い、
ユニフォームの後ろポケットに押し込む場面をテレビで見たことがあります。
その姿を見て、感じるところがありました。
新井奥邃(あらい おうすい)のことです。
奥邃は清潔ということをだいじにしたひとでもありました。清潔は天国への第一歩、
ということばも残しています。
奥邃に直接会ったことはないにもかかわらず、
終生の師としたひとに哲学者であり教育者である森信三がいます。
その森信三を、
元WBCの監督栗山英樹は、自著のなかで不世出の思想家
(いま、手もとに本がないので正確でないかもしれません)
と呼んでいます。
栗山さんが、森信三をつうじて奥邃を知っているかどうかは分かりませんけれど、
知っているいないにかかわらず、
奥邃の清潔の精神は、森信三の精神と響き合い、栗山英樹と響き合い、
ひいては、大谷翔平と響き合っているとおもうのです。
そういうことは、
本人の知らないところでの出来事かもしれない。
見える世界ではなく、裏面史ともちがう。
響き合いはだれにも分からない。場合によっては本人ですら。
金子みすゞの、見えぬけれどもあるんだよ、
ハイデッガーの顕現的秘匿、
哲学者鈴木亨の、響き合うことによる存在を規定する「響存的世界」、
さらに林竹二の「天国への道普請」と関連づけて考えることもできる
かとおもいます。

 

・尿酸値高めなれども春うらら  野衾