装丁家の桂川潤さんが他界したのが2021年7月5日ですから、
早二年が過ぎました。
この間、新しい本が出来てくるたびに、桂川さんのことを思い起こしました。
俳句仲間で、年齢が近いこともありましたけれど、
本づくりについて共感するところが多々あり、
また、
多く語らなくても、
怒りや悲しみの質が似ている気がし、
音叉が共鳴するような具合に静かに癒されました。
わたしもがんばろう!
本づくりをつづける限り、
本づくりから離れても、
桂川さんとの対話はこれからもつづいていくでしょう。
年をとるにつれ、
私たちより先に亡くなった人々を思い起こす回数が段々増えてゆきます。
私たちを愛してくれた人々、
また私たちが愛した人々を思い起こすことはとても大切です。
こうした人々を思い起こすことで、
彼らの霊が日常生活における私たちを励ましてくれることになります。
先に亡くなった人々は、
私たちの霊的なコミュニティーに加わり、
人生の旅路で何かを決断するごとに、
私たちをやさしく助けて助けてくれます。
両親、配偶者、子どもたち、友人、これらの人々はみな亡くなった後、
真の霊的な同伴者となり得るのです。
時として、
生前見える姿で私たちと共にいた時よりも、
死後さらに私たちに近い存在となる
ことさえあります。
亡くなった人々を思い起こすことは、
亡くなった人々との今も変わることのない交わりを望んでいることです。
(ヘンリ・J・M・ナウエン[著]嶋本操[監修]河田正雄[訳]
『改訂版 今日のパン、明日の糧』聖公会出版、2015年、p.293)
一日の仕事を終えて帰宅後、ナウエンさんの本を一ページ読むことを日課にし、
二度読み、三度読みして一日をふり返ります。
この本の装丁は、桂川潤さんです。
・竜よりも羊たくまし夏の雲 野衾

