ふんわり名人

 葱大葉黒糖牛乳忘れるな!!
 わたしは普段あまりお菓子を食べない。ほんとうは大好きなので、食べない。「大好きなので、食べない」はおかしいけれど、要するに、欲望を抑えられないのだ。一旦堰を切ったとなると止め処がないのです。なので、ガマンしているわけなのです。
 ところが…。
 先日、コンビニに入ったとき、それは、わたしに訴えかけていた。
 字体。文字の大きさ。どことなく柔らかげなそのたたずまい、雰囲気。しかして、その名称は? 「ふんわり名人」。ふむ。ふんわり名人、か…。なにやら、いわくありげである。希望小売価格320円はちと高いが、迷わず籠に入れる。
 帰宅後、さっそく袋を開けてみる。と、さらに小袋が六つ。手が込んでおる。小袋を開け、1ヶ取りだし口中へ。歯で噛むまでもなく、くしゃっ、とろとろっと、とろけるではないか。うむ、なぬ、こ、こ、この味は……、うん、め〜〜〜〜〜っ!! 超うめー!!
 小袋のなかには一口大のチーズ餅が9ヶか10ヶ入っていたが、くしゃくしゃっ、とろとろっ、あっという間に小袋六つすべて完食!! それにしても、なななんという美味さ。みなさん、まだ食しておられない方は、ぜひ試してみてください。ほんとうにうめーです。
 興奮しすぎました。すみません。
 昨日、行き付けのスーパーで「ふんわり名人」のきなこ餅とチーズ餅を買って、あの突風に煽られながらも、それでもどうしても食べたくて、ガマンし切れずに、歩きながら食べました。そうしたら、向こうから小料理千成のママがやってくるではありませんか。
「あれ、ママ、風邪じゃなかったの。ふ〜ん。そうか。気をつけてね。ところで、ほら、これ、知ってる? ふんわり名人。知らない? あ、そ。すげー、うめーよ。ほら。あーん、て。どう? な! うめーでしょ!」
 ママもよほど美味しかったと見え、体をかしげて、わたしが持っていたレジ袋のなかの「ふんわり名人」をためつすがめつ。むふふふふ。やっぱりな。感動したってわけだ。だはははは。
 ちなみにこの「ふんわり名人」、製造元は新潟県の越後製菓さん。きなこ餅、チーズ餅のほかに、ごまだれ餅もあるそうですが、こちらは、まだ食しておりません。
 むくむくと萌えたつ春をラブホかな

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