風景

 

・装丁のラフ出で皆と論じけり

眼が覚めてから
眠るまで
いや眠っているときも
解放されずに
いろんなことが
頭をめぐり
悩むほどのことはなくても
思い
思い
思います
馬のように只管翔り
猿のようにはしゃぐ
まるで
思いのほうがご主人で
恋の奴隷
ならいざ知らず
思いの奴隷で
手を見ないでも
ただじっとしている
ほらだんだんと
ウンコか
虫けらに

そうしていると
また別の
思いが不意にどこかからやってきて
そこに目を凝らしている
縛られている
いいじゃない
どうってことないじゃない
とりあえず
今しなければいけないことを
なんて
思う工夫もまた思いで
堂々巡りの
自浄其意には程遠く
目を閉じ
思いの風景を眺めやる
二二二二年二月二二日は来るのかな
今朝三時〇六分の思い

・初校出し天気予報の雪を知る  野衾