水温む

 

・校正を遂げて振り向く暮早し

水温む、
と書いて、みずぬるむ。
今日は一月の終りで、
水温むには
少し早いのですが、
昨日今日のぼやぼやした陽気は、
水温む感じがいたします。
ちゃ~ ちゃららららら~
わたくし生まれも育ちも葛飾柴又帝釈天で…
なんて。
こうなると、
梅や桃の花が
咲くときを得
人知れず
疼きはじめているような。
この時期、
天然のもろもろが
連関し連携し、
耳で聴こえぬ
(しばしば聴こえる)
音を発しているようでもあります。
そのなかにわたくしもいる
と感じると
うれしさがこみ上げてき、
うれしさのなかで、
息をします。
春が近いと感じるのでございます。

写真は、まるちゃん提供。

・短日のベランダの空仰ぎ見つ  野衾