世界各国を旅して廻る女性のエッセイを校正している。シルクロードへの旅の途上、タクラマカン砂漠にてキャラバン体験なるものに参加したらしく、不安定なラクダの背中におっかなびっくり乗っている様子がコミカルに描かれている。その場面を校正していて気がついたのだが、れ。れという文字をじっと見ていると、あのとぼけた面をしたラクダが眼に浮かんでくる。れ、れ、れ、れ、れ、れ、れ、れ、れ、れ、れ、れ、だと、切り立った砂漠の尾根をゆっくり進むラクダの隊商に見えてくるではないか。ね。