支払い

 三月から五月にかけては例年刊行ラッシュとなる。仕事があるってことはいいこと、素晴らしい、商売繁盛で何よりやないかということなわけだが、支払いがなければもっとうれしい。ところがそういうわけにはいかない。
 七月に印刷所へ支払わなければならない金額を見て驚いた。刊行点数からいって当然といえば当然。とは言い条、一気にくるから、おおおおおっと仰け反ってしまう。担当編集者が毎回値引き交渉をし、支払いも滞らせたことが一度もないから、かなり好意的にはしてもらっているものの、それでも相当な額になる。商売の鉄則を忘れず、締めるところは締め、ミスを起こさぬように細心の注意を払いながら大胆果敢に攻めていくしかなさそうだ。