おさわり次郎ショー?
「みなさま、長らくお待ちかねのことと思いますが、それではこれから、おさわり次郎ショーの開幕とさせていただきます。どうも、ありがとうございます。ショーのルールはただ一つ、すでにお分かりのことと思いますが、実際の接触は禁止なのでございまして、接触せずに、いかにエロスを発散させ、エレガントに、時にユーモア、滑稽味を交えたおさわりならぬおさわり、空気間接触が可能かどうかであります。指の動き一つ、目の表情、オーラの発散、どれひとつとっても眼が離せません……。さて、それでは、各地区のおさわり次郎ショーを勝ち抜いて来られた全国の次郎さんたちにお集まりいただきましょう。このショーは初代の天才的おさわりダンサー、おさわり次郎にちなんで開催されるもので、間違っても太郎さん、三郎、四郎は参加資格がございません。アハハハハ… すみません。冗談はこれくらいにして、さっそく始めることにいたしましょう。ショーのために毎回生身の女性と見紛うばかりの人形をご提供くださっている○△工業さんに感謝いたします……」
おさわり次郎ショー? はぁ?
もちろん、そんなショーはないのである。が、先日、知人Aと電話で話していて、朝日賞・大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞の授賞式とパーティーに参加してきたことを告げたら、わたしの滑舌が悪かったせいか、知人Aが、いかにもいぶかしそうに、「……なに、その、おさわりジロー、って?」と言うものだから、朝から大爆笑。ごめんねジロー、いまさらジロー♪ という歌の文句があったが、おさわりジローというのは聞いたことがない。でも、おさらぎじろう、と、おさわりじろう。似ている。滑舌の悪い発音に触れ、すぐに別の意味ある名前として聞き取った知人Aのすばやい機転、才能に驚かされた。ホント。
『鞍馬天狗』の作者としても有名な大佛次郎。おさらぎじろう。記念館が横浜山手の「港の見える丘公園」展望台のすぐそばにある。
「オサラギジロー」とカタカナにすると、「オダギリジョー」っぽいですよね。
おさらぎじろー、おさらぎじろー…と何度も言っていると、つぶやきシローにもなってきます。
「つぶやきシロー賞」って、間違いなく一発屋に与えられる賞ですよね。。。そうならないように努力します。
>中島さんへ
どうもどうも。子供の頃から意味よりも音に反応する癖があり、上記の通り、大爆笑した次第です。
ところで、中島さんは、右脳と左脳のバランスが絶妙な、珍しい人ではないすかね。ホントに。中島さんのスタンスは、研究室の中だけに留まらないので、体力勝負のところもあると思いますが、それが読む者のこころを打つ一つの大きな要因であると思います。
授賞式でのあいさつ、若く溌剌としていて、感動しました。フレッシュ! おもしろいことをやりましょう。