広告の効果

 『NHK大河ドラマ・ストーリー義経 後編』の巻末に1頁フルカラーで広告を打ったところ、一旦止まりかけていた『大河ドラマ「義経」が出来るまで』の売れ行きがまた盛り返し、電話鳴りっぱなしというほどではないけれど、毎日かなりの数の注文が入るようになった。広告の効果大!
 前にここに書いたことがあるが、小社創業間もない頃、清水の舞台から飛び降りるぐらいのつもりで全国紙(先立つものがなく1紙だけに2回)に広告を打ったものの、反応はといえば、プスリとも音がしない感じであった。プス。以来、基本的に広告は出さないことを社是としてきた。(とは言っても全く出さなかったわけではない。適宜ということで…)専務イシバシから今回の広告の提案があったとき、しばし迷ったものの、本を積極的に売らんがための真摯なこころに聞くべきとの判断から、ゴーサインを出した。蓋を開けてみれば上記のとおり。
 鳴り物入りではじまった大河ドラマ「義経」だが、賛否両論かまびすしい。それも多くの人が注目していることの証しではあろう。今度の日曜日はいよいよ一の谷。最初と違ってこの頃はだんだんと今回の「義経」物語のうねりが出てきているように思える。一年の半ばを過ぎ、役者を含めスタッフ一同のドラマにかける意気込みが意匠を超えて画面にあふれてきたのではないか。「義経」を通して今の時代にうったえたいことや願いがようやく見えてきた、というか、テレビを見ているこちらに伝わってくる。
 営業の新人がドラマと関連する地域の書店に電話をし、営業トークを工夫しながら注文を取る姿に感動。「ありがとうございます」は値千金。注文用紙に必要事項をうれしそうに記入する上気した顔を見るのはうれしい。よしがんばろう! という気にこっちもなる。