オスとメスで字が違う

 

 初桜季節外れの墓場かな

たとえば牛を漢字で書くと、オスでもメスでも牛ですが、
英語だと、オス牛はox、メス牛はcow。
飼わなくてもカウ、なんて。
冗談はさておき、
オスとメスで字が違うということは、
それだけ人間の生活に深くかかわり、
それぞれ意味がことなることの表れでもあるのでしょうか。
昨日、一昨日と神奈川大学でクジラに関する
国際シンポジウムがありました。
国際常民文化研究機構主催による
「海民・海域史からみた人類文化」というものです。
作家のC.W.ニコルさんの「勇魚の人々」、
総合地球環境学研究所の秋道智彌さんの
「鯨墓と鯨供養を再考する」など。
クジラがいかに日本文化の諸相に深くかかわっているかを
教えられた有意義な二日間でした。
さて、クジラといえば、ふつう「鯨」と書きますが、
これはとくにオスのクジラを指すそうです。
メスは「鯢」。
家に帰り、さっそく漢和辞典で調べてみましたが、
たしかにそう書いてあります。
知りませんでした。
もともと、オスのクジラを獲り、
メスのクジラは獲らなかったということでもあるのでしょうか。
泳いでいる姿で雌雄が判別できるとも思えないから、
そんなことはないか。分かりません。
どなたか分かる人がいたら教えてください。

 風立ちぬ瞼の裏の初桜

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