「のぎ」と「あち」

 

秋田の父からスマホに電話がありました。なにかあったのかと緊張しましたが、
きけば、あんまり暑くて、居間にふとんをもちだし、
そこで寝たとのこと。
想像するに、
秋田の実家は、居間にだけエアコンがあって、ほかの部屋にはありません。
夜も暑いこのごろでは、寝苦しいだろうと、
まえから、わたしも弟も、父に、
エアコンのある居間で寝たらいいだろうと提案していました。
ところが、だいじょうぶだいじょうぶと言い張り、
なかなか言うことを聞いてくれません。
ところがさすがに数日来の猛暑酷暑で、やっと居間にふとんをもち込んだ、
おまえたちの言うとおりにしたよ、と、伝えたかったのかな。
そう思いました。
さて、短い、そのときの会話で、わたしが
「秋田もこのごろは、のぎがらな」(秋田もこのごろは、暑いからな)
と告げるや、
父から、
「なだど。のぎでにゃ。あちでゃ」(なに言ってるんだ。「のぎ」でなく「暑い」だよ)
と半畳を入れられた。ハッとしました。
わたしは「のぎ」=「あち」の認識で、父に言ったのですが、
暑さの程度において、父の認識は、明らかに「のぎ」<「あち」でした。
わたしの地域では「のぎ」ですが、「ぬぎ」というところも。
「のぎ」「ぬぎ」、
ぬくい(温い)からきているものではないかと思います。

 

・そのまんまゴムのおもちゃの守宮かな  野衾