ひきぎわ

 「義経」をテレビで見、鎌倉を離れ京へ帰ろうとする石原さとみ演じる静のことばにおいちゃん感動(ToT)。頼朝の妻のあのクソばばあ、因業ばばあ、おせっかいでしゃばり政子がタッキー演じる義経に奥方を世話しようなどと要らぬ世話を焼くものだから、もろもろ考える我ら義経は、静をこれ以上屋敷に留め置くことは無理かと逡巡し、静は静でそれと察し京へ帰ることを申し出る。義経が「そなたに何もあげるものがない」と言うと、「先にここに留まっていなさいと言ったのは本当ですか」と静。うなずく義経。「そのことばを持って京へ帰ります」カメラが二人にズンと寄る。こらえる両の眼に大粒の涙が浮かぶ…。義経とて同じこと。く〜っ!! もうダメ!(ToT)
 それにしても財前直美演じる北条政子。気にくわねえ。だいたい眉毛が濃すぎる。なんだその眉毛は、夫の頼朝を愛しているのかもしれないが、そんな愛し方は愛するとは言わねんだ。チクショー、おめえが余計なことを言うから、静ちゃん京へ帰ることになっちまったじゃねえか。ったくよ〜。
 ところで、物語には直接関係ないけれど、前から気になっていたことの一つに石原さとみの唇がある。何が特徴的かというと、上唇と下唇の形がいっしょなのだ。口を真一文字に結んで、そこに鏡を置いたらちょうどあんな形に見えるのではと想像される。見てしまうんだなあ。カメラも割とそこに焦点を合わせているような気がしないでもない。石原のセリフと演技はけしてうまくない。
 「義経」の前の番組が「あの人に会いたい」で、先年亡くなった作家の宇野千代が出ていた。宇野いわく「おとこのひとを好きになると、そのひとに、あなたのことが好きですと言うの。百発百中ね(笑)。それから、とにかく尽くして尽くして尽くしぬく。それは相手を思いやるのとちょっと違うわね。追いかけて追いかけて、でも、しばらくして、ああ、このひとはわたしに追いかけられることを嫌がっているなと思ったらサッと身を退く。まあ、それは、恋愛の武士道ね。泣いたりわめいたりはしない…」く〜っ!!
 え〜、10時からはK-1を見て興奮! 途中、思わず「なにやってんだよー!」と声が出る試合も。司会は藤原紀香。久しぶりに見たが、感動はしなかった。