ピンクな気分
横浜の街を歩いていたら女性の着ている服、春のコート、ネクタイも、やたらとピンクが多く、目に付いた。今年の流行なのだろう。流行のものに触れていいなあと思えるということは、どこかにだれか天才がいて、今年の気分をいち早く察知しているのか。
本で読んだか人づてに聞いたか忘れてしまったが、西陣織の有名な店主が毎年パリコレに出かけるという。その話を聞いたあるひとが、世界が違うのでは? と質問したところ、かの店主は、パリコレに出かけることでその先の流行を知る、と答えた。パリコレで発表されたエッセンスが十倍薄められて日本へ上陸し、さらに十倍薄められてその年の流行になるから、と。今はもうその話は通用しないのかもしれないが。
もうひとつ、ピンクで思い出すのは、なんといっても岡崎京子の傑作マンガ、ワニも登場する少女の哀しく切ない物語『ピンク』。愛と資本主義の極北。今は亡き師匠安原顯さんにおしえられ読んだのが最初だった。
ともあれ、ピンクな気分がわたしのこころにも染みてくる今日この頃である。
岡崎京子の『ピンク』はいいですね。彼女のマンガは「身体論」の重要な素材ですね。
ピンクで思い出すのは、なんといっても「林家ペー」。
昔、「探偵ナイトスクープ」という大阪の番組で、「林家ペー」の「ペー」はひらがなかカタカナかを調査していました。
奥さんのパー子さんが片仮名なので、夫婦仲良くそろって、という意味ではやはり片仮名でしょうか。ふむ、平仮名でも同じか。
待てよ。平仮名だとすれば音引きはおかしいか。「ぺえ」という表記になる? だから、やはり片仮名か。うーん、わからん!
その番組で、ペー氏本人は「縦書きのときはひらがなで、横書きのときはカタカナ」と答えていたように記憶しています。
私は一度でいいので、林家ペーの素の私服を見てみたいです。家でペー氏が駄洒落を言っても、パー子氏は笑わないんだろうなー。