一気呵成に書く

 

ふるさと秋田の新聞に月1ぐらいのペースで原稿を書いていますが、
これぐらいのペースだと、
うんうん、うなされることもありません。
四年前、
宮城の新聞社から頼まれたときは、
週1でしたから、
夜中にガバと起きたりすることがしばしばで、
その緊張度といったら並大抵ではありませんでした。
が、
いま思えば、
それもいい経験でした。
かつても今も、
たとえばこのブログの文章でも、
まずは一気呵成に書き上げます。
一気呵成ということがないと、じぶんで読んで面白くない。
一気呵成に書いた後、
固有名詞や年代、引用文、誤字脱字、
字句の使い方など、
細かいところを入念にチェックします。
チェックの方が時間は圧倒的にかかりますが、
一気呵成の土台があれば、
文章の個性は消えてなくなることはないと信じます。
そうやって書いた文は、
記憶の海にゆっくりと沈んでいくようです。

 

・梅雨空に飛び込むごとく烏かな  野衾