木と声

 

体調をくずしてから何人かの方に、「みうらさん、声がかすれているね」
と指摘され、そうか、じぶんでは気づかなかったけど。
そうすると、わたしの悪い癖で、なにかまた病気が潜んでいるのじゃないかと恐れ、ネットで調べてみました。すると、
加齢と水分の不足で声がかれることがあると書かれていた。
ハッとした。
体調の悪さを理由に、なまけ癖が付いて、このところ、水をはじめ、
お茶など水分の補給を怠っていた。
それで、声を出さずに「あ、い、う、え、お」を繰り返し行ったり、
意識して水分を取るようにしました。
すると、けさのこと、
家人が「ヤダ、声が治ってるじゃない」。
「ヤダ」は余計ですが、ひとまず安心。
敬愛する詩人・長田弘さんの詩集に『ひとはかつて樹だった』
がありますが、
声にかんするかぎり、いまもって、ひとは樹と似ているとおもった次第。
人も樹も、水をやらないと枯れるよう。

 

・日は西に寒烏の影に覆はるる  野衾

 

いいおせっかい

 

「おせっかい」は、あまりいい意味でつかわれることのないことばです。
「おせっかいを焼く」は、
たのんでもいないのに、必要以上に干渉することでしょうから、
なかなか受け入れがたい。
ところで、その一見「おせっかい」と思えることを積極的にとりいれている
会社があり、おもしろいなぁとおもいました。
家人が、昨年夏のうちに、
インターネットを通じ冬物をクリーニングする会社に送りました。
12月に入って返送されてきたとき、
クリーニングされていただけでなく、
ちょっとしたほころびなどをていねいに、
つくろってくれていました。
説明書にも、そのことをうたっています。
上から目線かもしれませんが、
こういう会社は伸びるだろうなぁとおもいました。
どこまでがじぶんところの商売だと、
こと細かに書いてあるのがふつうだとおもいますが、
たとえば、
クリーニングを依頼されたときにみつかったほころびを直して、
喜ばれることがあっても、いやがられることはあまりないのではないか、
すくなくとも、わたしと家人は、へ~、と、
感心しうれしくおもいました。
すべて計算づくめだと、ちょっと息苦しい。
商売ですから、損したらいけないけれど、
「おせっかい」のいいところを積極的にとりいれるのは、
悪いことではない気がします。

弊社は、本日より通常営業となります。
よろしくお願い申し上げます。

 

・裏日本とよばれた日の寒さかな  野衾