誤読

 

そこで私のおちんこでいった成行きは、
ちょうど結婚を申しこまれた相手にあれこれと難くせをつけずにいられない娘
のようなものになった。
不幸なことに、
たった一人の秘密の恋人を心に抱いているばっかりに――。
(エッカーマン著/山下肇訳『ゲーテとの対話(上)』岩波文庫、1968年、p.38)

 

一瞬のことでしたけどね。
上のような文言が目に飛び込んできて、
ん!?
と訝り、
目を近づけ見たのでした。
なんてこった。そりゃそうだよな。
ただしくは「おちこんで」でありまして…。
これぞ老人力、
あるいは無意識力。
トホホ。

 

・ふるさとはひかり轟く雪解川  野衾