脈診

 

週に一度、
鍼灸師の朝岡先生(秋のトークイベントに参加していただきました)
に診てもらっていますが、
ベッドに横になったわたしの手首をとり、
脈を診ます。
しばし。
「ん!? なにかありましたか?」
「え?」
「すこし緊張しているようですが」
「とくにこれといって…。所用で秋田に帰ってきましたが」
「いつですか?」
「おととい行って、きのうこちらに戻りました」
「ああ、そのせいですね」
「ちがうものですか?」
「トクッ、トクッと、強く打ちますから。
安定しているときの脈はころころ転がるように打ちます」
しかるべきところに鍼を置き、
間をおいてまた脈を診ます。
そうしているうちに、
だんだんうつらうつらしてきます。

 

・伊良湖の海(み)夜中をさして月のぼる  野衾