九年ぶりのキンキ焼き

 

 秋風や浄土を醸す金色堂

この二十七日、二十八日と社員旅行で、
東北を旅してきました。
今回は、毛越寺(もうつうじ)、中尊寺、
宮沢賢治記念館、花巻温泉をメインに、
一泊二日と短い時間でしたが、
幹事のテラチーオカチーが絶妙のスケジュールを立ててくれ、
おかげで、ゆっくりしながらも充実した旅になりました。
ところで、一ノ関の富澤さんは、
社を起こして最初の社員旅行のときに行ったお店で、
そこのキンキの塩焼きの味が忘れられず、
九年ぶりに訪れたのですが、
全員、思わず唸ったり、はしゃいだりしながら、
キンキ丸ごと一匹ずつ塩焼きを堪能しました。
編集長のナイ2いわく、
こ、こ、これは料理ではないですよ!
洋食屋をやっていた父がよく言っていたのですが、
料理というのは、それなりの素材をソースとか油とか、
もろもろを使って美味しくするもので、
最初からこんな美味しいものは、料理とは呼べないでしょう…。
なるほど。
わたしも、前に勤めていた会社の社長に同行し、
高級料亭といわれるお店で
いろいろ日本料理を食する機会がありましたが、
全国広しといえども、これほどの味はちょっとありません。
キンキだけでなく、酢の物も刺身もホタテのお吸い物もまさに絶品!
というわけで、
来年の社員旅行も東北にします。
もちろん富澤さんは外せません。外しません。
というか、一年に一度、富澤さんの料理を食するために、
東北へ足を伸ばすことにします。

 芒原時へ誘ふ阿弥陀仏

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