こういうこともあります

 

日曜日でしたかね、
テレビを点けたらジャパネットたかたが
取扱商品の説明をしていました。
テレビに向かって左が女性、右が男性、
いつもの通り。
このごろテレビでの放映がとみに増えた気がします。
サンダルのことを宣伝していました。
日本の職人が開発したとかで、
いかにすぐれているかを
微に入り細を穿つようにしゃべっています。
もともとすぐれたものとして定評のあったもの(仮にAとします)
にくらべ、
ジャパネットたかた仕様に開発してもらったもの(仮にBとします)が
どの点でバージョンアップしたかを
ていねいに説明、
サンダルの裏の加工も従来のものと異なり、
さらに滑りにくくなったと。
「実験してみましょう」
ということになり、
ツルツルした木の板の表面に霧吹きで水を吹きかけ、
その上にAとBのサンダルをのせ、
板の両端を女性と男性が持ち、
少しずつ傾けていきました。
けっこうな角度まで傾斜しましたが、
AもBも滑り落ちません。
と、
一瞬のことでした。
Bのサンダルがツーと先に落ちました。
アッ!!
わたしはテレビの前でちいさく声を漏らしたかもしれません。
生放送ですから
ジャパネットの二人も驚いた様子。
男性がすかさず、
「こういうこともあります」
とフォローし、
さらに説明を加えていましたが、
「さっきのことは忘れて」
とか言って、
さすがに動揺は隠せない様子でありました。
いやぁビックリ!
しかし。
ふむ。
あれも含めて演出だったとしたら…
いくらなんでも、
あれはやっぱりハプニングだったと思います。
いや待てよ…

 

・梅雨明けてサンダルの海開けにけり  野衾