シャーロック・ホームズ

 

いなかで生まれて育ったわたしは、
子どものころ、
外で遊ぶばっかりで
本というものをまったく読まずに過ごしました。
このごろになって
あのころ本を読んでいたら
どんなふうだったかなぁと想像し、
おとなも子どもも楽しめるとされる本を
少しずつ読んでいます。
そのひとつが
アーサー・コナン・ドイル。
コナンといえば、
近所のりなちゃんと毎年新作のコナン映画を観に行くことになっていて、
ことしも楽しい時間を過ごしましたが、
名探偵江戸川コナンの名前の由来となった
本家本元。
りなちゃんはもちろん読んでいるし、
りなちゃんのお姉さんは高校時代、
じぶんが通う学校の図書館にたのんで、
シャーロック・ホームズ全集をいれてもらったぐらい、
姉妹そろって大のホームズファン。
そんな情報も刷り込まれており
まず手に取ったのが『シャーロック・ホームズの冒険』
創元推理文庫で訳者は深町眞理子さん。
一話がみじかく、
なぞを解くホームズの手腕にワクワクしているうちに終ります。
そして、次。
こんな感じで読み進んじゃうわけかな。
ものがたりの進行はもちろん、
ホームズとワトスンの個性が魅力的で
ふたりがひとつの部屋にいるだけで楽しくなります。
さて。
小学生のじぶんがこれを読んだとして、
どんな感想をもっただろうか。
ひとつのものがたりに浸りながら、
ふたりのじぶんが対話するのも楽しい時間です。

 

・家出して行くあてのない五月かな  野衾