コデマリ

 

毎年この時期になると目にするのがコデマリの花。
漢字で書くと小手毬。
たしかに白い手毬のようにも見えます。
と、こう書きだしましたが、
コデマリという名の花であることをこのごろ知りました。
名を知らずに愛でていました。
無手勝流に俳句をつくるようになって
十年たちましたが、
いちばんありがたいのは、
いろいろなものの名を知るきっかけになったこと。
とくに花の名、鳥の名、虫の名、気象の微妙なうつろい、
名を知ることで
よけいそこに目が行き、
変化を味わうようになった気がします。
コデマリはその一つ。

 

・白鷺の佇ちて眠さの勝りけり  野衾