詩として読む

 

秋田魁新報のコラム「遠い風 近い風」
に詩人の佐々木桂さんが、
正法眼蔵をこれまで
なかなか読みすすめられなかったけれど、
伯母さんの死をきっかけに、
あるひとのサジェスチョンから
詩として読むことを教わり、
読みのスピードが格段に上がった
というようなことを先月26日掲載分に書いていました。
その文章が目にとまり、
正法眼蔵はもとより、
学術書を読む場合も、
意味を追いかけるだけでなく、
意味で割り切れない文の味、
行間にひそむテーマの出自をたのしむ
ということがあると思われ、
このごろ学術書を編集しながら、
そのことを意識するようになりました。

 

・故山とほく利休鼠の雪が降る  野衾