一月尽は?

 

尽という字は「つきる」と読みますから、
最終という意味で尽をつけ、
月の晦日のことを「〇月尽」とし
季語として使っている俳句を目にします。
が、
一月から十二月まで
どの月でもいいかといえば、
然に非ず。
わたしが使っている角川の『合本俳句歳時記 第三版』によれば、
「古くから三月尽と九月尽とが並べて用いられてきたのは、
春と秋にはいろいろ心に沁む景物が多く、
それらを惜しむ気持ちの現れであろう。
ただ漠然とどの月にも何月尽と用いることはおかしい。」
とのこと。
納得。勉強になりました。
さて、なにはともあれ、きょうが一月最終日。
はやいなぁ。

 

・くさきもの臭ひ消さるる寒さかな  野衾