バルトとモーツァルト

 

宮田光雄先生(電話でですが、昨年、何十年ぶりかでお声を拝聴)

『カール・バルト――神の愉快なパルチザン』(岩波現代全書)
をおもしろく読みましたので、
勢いづいて、
つんどく状態だったバルトの
『ローマ書講解』を手に取りました。
と、
こちらは、むずかしいけどおもしろい
というのも憚られるぐらいの
書物でして、
バルトはしばらくいいかと思いました。
が、
バルトの本に
『モーツァルト』(小塩節訳、新教出版社)があることを知り、
さっそく読んだところ、
これはまた
ラジオでのインタビューがもとになっている
せいもあってかすらすらと。
バルトさんモーツァルトのことがよほど好きらしく、
あの世へ行ったらパウロをはじめ
会いたい人が何人かいるけれど、
なんといっても
一番に会いたいのはモーツァルトだと。
ということで、
このごろは
バレンボイムの『ピアノ協奏曲全集』
に聴き惚れています。

 

・鷹の眼の千古のひかり伊良湖崎  野衾