二本立て

 

大手コンビニエンスストアのローソンが、
500円コーヒーを販売するというニュースがありました。
コーヒーの木の樹齢は
ほぼ30~40年であることが多い
のに対し、
樹齢100年以上の木から豆を収穫し、
それを焙煎したコーヒーを提供するそうです。
ちょっと飲んでみたい。
担当者のコメントのなかに
「コーヒーは嗜好品なので」
ということばがあり、
なるほどと合点がいきました。
紙の本もそれに近いところがあるなぁと。
弊社でもいよいよ
電子書籍化を本格的に考えていこうと思っています
が、
わたしの考えでは、
これから電子書籍がふだんづかいのものとなり、
紙の本はますます
嗜好品化していくことになる
のではないか。
それはそれで面白い。
嗜好品には嗜好品としての価値があり、
必要に応じた使いかた、享受の仕方があってしかるべきだと思うからです。
そのことをきちんと押さえておくことで、
電子書籍も紙の本もさらに
みがかれていくような気がします。

 

・凩にしがみつきをるいのちあり  野衾