声のわるい烏

 

ここ保土ヶ谷の山の上に
声のわるい烏がおりまして、
どうわるいかというと、
痰がからまったとでもいえばいいのか、
カーカーでなく、
ガララガララガララ。
(「ラ」を小さく表記したい)
しかも、
声を発するときに、
園児が両手を後ろに回してむすび
体を律動させながら歌うのに似て、
ひどく上下に体を揺らす。
声が悪いので
スムーズに発声できないのでしょう。
なんだか
とてもがんばっている。
見ていて、
ちょっと気の毒。

 

・旅人の旅の疲れやうつぼ草  野衾