緑の館
多聞君、専務イシバシと一緒に『大河ドラマ「義経」が出来るまで』を持ってpatraさん宅へ。patraさんは、今回の本づくりのそもそものきっかけを作ってくださった方。黛さんに知り合えたのもpatraさんのおかげ。横浜駅で一旦降り、おみやげに紅いチューリップを買う。
馬蹄形のカウンターが設えられた素敵な部屋で、美味しいワインと普段余り口にしない手料理に舌鼓を打ちながら、綺羅星のような言葉に耳を澄ます。ときどき思わず大笑いし楽しい時間を過ごした。静かにジャズが流れ。ディレクターの黛さんが本を慈しむように手に取っていたのが目に焼き付く。ドラマ収録のため先に帰られた。
patraさんの話を聞いているうちに、なぜか、師匠の故・安原顯さんに校正校閲の直接指導を受けた時のことを、ふと思い出した。お二人の話に私心が感じられないからだろう。安原さんからは文章について、patraさんからは仕事について、具体的にこれをこうして(それももちろんあるけれど)というより、絶対忘れてはならない心構えのようなものを教わった気がする。こういう言葉をいただくことは極めて稀、意味がいますぐ解らなくても、自分の財産にして仕事に生かしたい。このところ、仕事疲れでぐでんぐでんだったが、なんだかシャキーン! で、熟睡できた。
朝起きてパソコンを立ち上げpatraさんのHPを見て驚いた。すでに昨日のこと、本の内容、案内が出ているではないか。われわれが帰ったあとで片付けをし、本を読んでくださり、わたしがこれを書くよりも前にアップしてくださったとは。有難し!