2017/10/23 語の浸透 ・霧しぐれ分け入る山の深さかな ことばを知って使い始めても、 初めはなかなかしっくりきません。 しかし使い使い しているうちに、 枝葉がとれ 幹がだんだん太くなるように、 自分のからだと心になじんできて、 しみじみ、 その語しかないと思えるような瞬間がやって来ます。 俳句の季語はもちろん、 ごく一般的なことばでも、 身に着ける服に似て、 ことばに浸透し、 ことばが浸透してくる時間を 大切にしたいと思います。 ・山路来て荷を下ろしけり秋桜 野衾 Share