コミュニティ事典

 

・広々と工事現場の暑さかな

 

三年を費やして完成した『コミュニティ事典』が売れています。
総1168ページ、定価27000円(税込)
15の大項目内に総417項目、執筆者284名
コミュニティは拡散し、
見えにくくなっているけれども、
なくなったわけではなく、
また、
ひとがひととして生きていくために、
実のあるコミュニティをつくっていかなければなりません。
その意味で、
コミュニティは発見されることを、
また、
創造されることを待っている
と言えるでしょう。
たとえば、
相模原で起きた障害者施設殺傷事件から
一年が経過しましたが、
被害に遭った方のご遺族は
被害者の名前を公表することを認めておらず、
それは、
認めないのではなく、
ひょっとしたら、
したくても
「できない」社会だからかもしれません。
一昨年亡くなった詩人の
長田弘さんの詩に、
「世界は一冊の本」がありますが、
そこに、
「書かれた文字だけが本ではない」
というフレーズがあります。
ひとと社会をつなぐのがコミュニティであり、
社会そのものが、
コミュニティの連鎖ともいえるでしょう。
ひとがひととして生きていくために
何が重要で
欠かすことができないのか、
コミュニティの果たすべき機能を
深くていねいに
読み解いていく必要がありそうです。

 

・交差点スクランブルの暑さかな  野衾