埋まる十円

 広瀬川狂った空の暑さかな
 午後、郵便局へ行きました。朝のうちの雨が上がり、清清しい空気に充ちています。
 局では他に客が二人しかおらず、用事はすぐに終わりました。入口で挨拶してくれる頬っぺの紅いおじさんは、例のごとく。ありがとうございました! あ、どうも…。
 信号が変わってスクランブル交差点を渡り始めたときです。十円玉が落ちているのが目に入りました。しゃがんで拾おうとして近づいて見たら、なんと、十円玉は道路の面にまったく同化して、ちょうど「ど根性ガエル」のような状態になっていました。
 へ〜! は〜! おもしれ〜!! なんて、感心していたら、クラクションにおどかされました。
 おっと、とっくに信号が変わっていたか。
 あの十円玉、人や車につぶされたってあんなふうになるものではありません。きっと道路工事のとき、ローラーの運転手か傍で働いていた人がたまたま落として、それがローラーでつぶされたものと思われます。
 今度、アレだけをねらって、すばやく写メールを撮るか。

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