・地下道を抜けて吹き来る桜かな
「(もぎる人の意)劇場・映画館などの切符係の俗称」(広辞苑)
昨日のことです。
今週末31日(土)に開催予定の
『鎌倉アカデミア 青の時代』上映の打ち合わせに訪れた
大嶋監督と話し合いをしていた折のこと、
監督が「もぎりは四階ということで…」
とおっしゃった。
それを耳にしわたしは、
「もぎり? なんですかそれ?」
監督「え?」
「もぎりってなんですか?」
「三浦さん、うそでしょ。もぎり、知らないんですか?」
「はい。初めて聞いた」
「え。え。え!?」
と驚きの様子を隠せぬ監督。
「もぎり、もぎる、ってなんだか秋田弁的臭いがするなぁ」
てことで、
さっそく無明舎出版『秋田のことば』を調べるも、
どうやら秋田方言でもない。
れっきとした共通語のようなのだ。
社内見渡してみると、
みなさんもぎりを知っている風。
もぎりを知らないのは、
わたしひとりなのでありました。
劇団にも入っていたのに、
なんでこれまで知らずに来たのか、
不思議。
五木ひろしの歌に
「契り(ちぎり)」っていうのがあったが。
・ここまで来たれ平安と春の雨 野衾
・鶯やけふより鳴きぬ閨の外
人にでなく本に。
『足の汚れ(沈澱物)が万病の原因だった』
官有謀(著)
1986年に初版が刊行されており、
増刷に次ぐ増刷で、
現在なんと100刷を超えているとか。
1986年といえば、
わたしが高校の教員をしていた時期で、
同じ陸上部の顧問だったM先生がこの本を貸してくれたのでした。
新書判のカラフルな装丁で、
カラフル過ぎて
なんとなく
B級っぽい感じがし、
M先生がせっかく貸してくれた本なのに、
ちゃんとは読まず、
斜めに読んで返した記憶があります。
鍼灸に興味がわき、
実際に施術も受けている身として
このごろ足裏が気になり始め、
この本の装丁をアマゾンで目にしたとき、
すぐに
かつてM先生が貸してくださった本であることに
気が付きました。
今度は真面目に読もうと思います。
・場所取りを終えてうつらと花万朶 野衾