もぎり

 

・地下道を抜けて吹き来る桜かな

 

「(もぎる人の意)劇場・映画館などの切符係の俗称」(広辞苑)
昨日のことです。
今週末31日(土)に開催予定の
『鎌倉アカデミア 青の時代』上映の打ち合わせに訪れた
大嶋監督と話し合いをしていた折のこと、
監督が「もぎりは四階ということで…」
とおっしゃった。
それを耳にしわたしは、
「もぎり? なんですかそれ?」
監督「え?」
「もぎりってなんですか?」
「三浦さん、うそでしょ。もぎり、知らないんですか?」
「はい。初めて聞いた」
「え。え。え!?」
と驚きの様子を隠せぬ監督。
「もぎり、もぎる、ってなんだか秋田弁的臭いがするなぁ」
てことで、
さっそく無明舎出版『秋田のことば』を調べるも、
どうやら秋田方言でもない。
れっきとした共通語のようなのだ。
社内見渡してみると、
みなさんもぎりを知っている風。
もぎりを知らないのは、
わたしひとりなのでありました。
劇団にも入っていたのに、
なんでこれまで知らずに来たのか、
不思議。
五木ひろしの歌に
「契り(ちぎり)」っていうのがあったが。

 

・ここまで来たれ平安と春の雨  野衾