ミズタタキ

 

・紫陽花や色を着けずに枯れにけり

父がミズを送ってくれました。
先週末、
母と目的の山を訪ね、
大量のミズを収穫したらしく、
山椒の実と自家栽培のモロヘイヤといっしょに
送ってくれたのです。
ミズタタキに山椒の実は欠かせません。
ミズの根のほう、
紅くなった部分を包丁で切り、
レジ袋などに入れ、
俎板の上で
まずは擂り粉木を用い
ミズがしんなりするまで叩きます。
この段階で手を抜くと
つぎが大変。
なので、
時間を惜しまず徹底的に叩きます。
へちゃりしんなりしたら、
袋から出して
今度は包丁のミネ(背)で叩く。
最後に包丁の刃で叩き、
ミズがねばねばとろろ状態になったら完了。
山椒の実を
前もって擂り鉢で擂っておき、
そこに味噌と隠し味の砂糖と叩いたミズを投入、
擂り鉢のなかで充分に混ぜ合わせて出来上がり。
炊き立てのご飯の上にのせていただきます。
ああ、こでらえね!

・七月の雲海裂きて陽が昇る  野衾