ダニー・ハサウェイ
世にライブ録音の音源をレコードにしたものも多くありますが、
それはそれで、スタジオ録音のものとはまたちがい、
とくべつな感じがあって好きですね。
ライブ会場へ出向くのがいちばんなのでしょうけど、
それを想像しながら、ライブ録音のレコードを聴くというのはひとつのよろこび。
ダニー・ハサウェイ(ドニー・ハザウェイが原語に近いという人もあり)
が1971年に録音し、翌年に発表した『ライブ』(LIVE)
のカッコよさったら。
音、音楽を聴くわけですけど、
ダニー・ハサウェイのものをふくめ、ライブ録音の音を聴いていると、
すべてではないけれど、雰囲気がありありとつたわってくるものがあります。
ダニー・ハサウェイの『ライブ』は、
その意味で、
わたしにとりまして筆頭といってもいいでしょう。
声にしびれ、想像のうえでの空気にしびれ、間にしびれ。
キャスケット帽をかぶった横顔のジャケット写真がまたなんともカッコよく、
似た帽子を求めたこともあったっけ。
・竜胆や息をひそめてレジの横 野衾

