「ナルニア国ものがたり」
電車でしばらく読んでいた下村湖人さんの『次郎物語』が終りましたので、
つぎにルイスさんの『ナルニア国ものがたり』を手にとりました。
1『ライオンと魔女』
2『カスピアン王子のつのぶえ』
3『朝びらき丸 東の海へ』
4『銀のいす』
5『馬と少年』
6『魔術師のおい』
7『さいごの戦い』
ただいま、まんなかの巻にあたる第4巻『銀のいす』。
こちらの世界からあちらのナルニア国への入口はひとつでなく、
ひょんな場所から入っていけるのは、
こういう物語のたのしいところ。
また、
訳者の瀬田貞二さんが苦労して(たのしんで?)訳し名を付けたのかもしれませんが、
この物語には、
巨人ごろごろ八郎太、とか、天気てんくろう、とか、泥足にがえもん、とか、
ネーミングがユニークな登場人物がでてきて、
忘れがたいものにしてくれます。
ところで、
トールキンさんの『指輪物語』は二十代のころ、
引き込まれるようにして読んだことをおぼえていますけれど、
電車内でチョビチョビ読んでいるせいもあってか、
『ナルニア国物語』は引き込まれるように、
という感じはあまりありません。
歳をとったせいかな。
さいごまで読んだわけではありませんので、言いきることはできないけど、
この感じのまま終りそうな気もします。
・夏の日のとろける川の鯉ゆらり 野衾