理解と諒解
りょうかいには、〈了解〉と〈諒解〉があり、現代表記では〈了解〉
が多く用いられていますが、
〈了解〉の了と〈諒解〉の諒では、
すこし意味がちがいます。
了に、さとる、おわる、などの意があるのに対し、
諒には、相手のこころを思いはかる、まこと、などの意があるようです。
なので、
漢字の諒を用いた〈諒解〉は、
相手のこころ、気持ちを汲んで分かる、
さらにいえば、ゆるす、受け入れる、の意味を含んでいる
ようにも感じ、
場面によって、
〈了解〉と〈諒解〉をつかい分けています。
さて、理解と諒解ですが、
こんなことを考えました。
1、理解して諒解する。
2、理解するけど諒解はしない。
3、理解しないけど、諒解する。
4、理解もしないし諒解もしない。
理解するしないだけだと、世の中、どうも世知辛くなってしまいそう。
理解をしようとせず、したがって諒解もしない、
などというのはもってのほか。
ぶつかって、けんかになってしまいます。
・蒔くことも刈ることもせぬ鳥が秋 野衾