インターンシップ

 

ご縁のある大学の先生からの紹介で、
インターンシップの学生さんがふたり来社されました。
これまでにもこういう機会があって、初日のはじめに「出版社とはなにか」
というテーマで話をします。
今回も、同じように話し始めたのですが、
始めてすぐに、
空気感が、前回までとちょっと違っていることに気づきました。
こころがまえ、
と言っては、すこし大袈裟ですが、
若い方と、電話でなく、LINE(わたしはやりませんけど)
でなく、
Zoomでなく、
直にお目にかかって面談する、できることがとても貴重に思えたから
かもしれません。
ですので、
まずわたしから話しましたが、
若いお二人が、スマホやパソコンに関してどんな印象を有っているか、
紙の本を、どんな感覚で受けとめているか、
それらについていろいろ尋ねてみました。
「情報」「深い学び」「楽しみ」「記憶」などのことばが、
印象にのこりました。
ひとばん眠り、
いまこうして振り返ってみて、
直の面談の特徴をひとことで言うと、気の交感、みたいなことになるのかな、
とも思います。
電話はもちろん、Zoomでも、
会話が途切れると、空気が白くなる感じがありますが、
直の面談、対話は、
あまりそういうふうに感じない。
ことばが途切れ、しばし沈黙しても、アワワワワとならない。
沈黙に色が着いているとでもいうのか、
ふわり、いい感じ。
時間がたてば、
もっと上手にことばにできるかもしれません。
体感として、
ひとと直に話すのは、いいものだなと改めて感じました。
なにごとによらず、
改めて感じることが多くなっているこのごろ。
還暦を過ぎたからかな。
あたりまえ過ぎて、
これまであまり意識してこなかったことを考える機会が多くなっている気がします。
まだつづいていますけど、
COVID-19を経験し、潜ったことも大きいと思います。

 

・夏草や馬も喜ぶ日のかをり  野衾