ちいさな感動

 

横浜の自宅ではサイフォンでコーヒーを淹れますが、
帰省した折は、数日のことですので、
店の棚に並べられているドリップバッグコーヒーのなかから適当にえらび、
いくつかのメーカーのいろいろな味を
これまで楽しんできました。
こんかい、
いつものように車で迎えに来てくれた弟が、
買い物に立ち寄ったスーパーマーケットにて薦めてくれたのが、
キーコーヒーの「バラエティパック ドリップ オン」。
6種類の味×2杯分で、12杯分。
味は、もちろんだいじで、
これまで飲んできたものに引けを取らず美味しかったのですが、
味もさることながら、
なにからなにまで、
と言うとちょっと大げさに響くかもしれませんが、
やっぱり、
なにからなにまで、
ちょっと感動しました。
帰省した折にだけ口にするドリップバッグコーヒーですが、
袋を開くところから始めて、バッグをコーヒーカップにセットするときの形式、
カップから外れないための工夫、
それがいたってシンプルなのに、素人目にも、
よく考えられていることが分かり、
なおかつ、
コーヒーを淹れたあとのバッグを捨てるとき、
それが入っていた袋にふたたび戻すことで、
よけいな手間は要らず、コーヒーが垂れてこぼれることもない。
この商品を開発したチームの努力と研鑽いかばかりかと、
思いをいたさずにはいられませんでした。
機会があれば、
インタビューしたく思ったぐらい、
ほんとうによくできた商品だと思います。

 

・春風やひとの思ひの飛び去りぬ  野衾