読書計画

 

いつの頃からか、これを読み終えたらつぎはアレ、そのつぎはアレ、そのつぎは、
というように、いちおう自分なりのゆるい計画を立てるのですが、
その通りに進むことはまずありません。
しょうがないか、と思うものの、
やや後ろめたい気持ちがないわけではなく、
ハ~だったのですが、
先だって、
ベルクソンさんの本を読んでいたとき、
自分と世界との関係を万華鏡を例にして記述している箇所に出くわし、
なるほどなあ、
と、
しばし一人合点しました。
感覚がちょっと変っただけで世界の様相はがらりと変化する。
まるで万華鏡のように。
ほんとうに。
読書にかぎらず、
計画通りに進むことの喜びはあるけれど、
計画通りに進まないことの味わいはあるわけで、
そのことを感じ考えることは「今」の直観に触れている気がします。
これも「哲学の慰め」のひとつかなと。

 

・冬の星いま地球に届きけり  野衾