川村屋さん再開

 

JR桜木町駅南改札を出てすぐ横の、123年の長きにわたってつづけてきた
駅蕎麦の川村屋さんが、
今年三月末で閉店しました。
閉店のすこし前から行列ができていて、
もしやと思っていたら、
店長のあいさつ文がドアのところに掲示され、
やっぱりかと残念に思いました。
そのあいさつ文になんとも、しみじみとこころが籠っているようで、
店の前で二度読みし。
その後、
会社の行き帰り、
改札口を通るたびに、
ここはどうなるんだろうと思いながら眺めていたところ、
しばらく前にひょいと見たら、
数名の人が中にいて、
何やら相談している風情。
ん!?
これは、
ひょっとしたら。
予想的中。
ほどなくして、
店長の喜びに満ちた「営業再開のお知らせ」が掲示されました。
これがまた実にこころが籠っていると感じられ、
また立ち止まって三度読み返し。
店長の娘さん夫婦が後を継いでくれることになったとのこと。
いったんは考えに考えての閉店であったわけで、
なので、
すぐにパッと再開が決まったのでないことが、
ネットの記事で知りました。
九月一日が記念すべき再開の日。
多くの人が並ぶだろうなぁ。
まだ暑いかなぁ。
娘さん夫婦が七代目になるそうです。

 

・まな板のうへの正しき新豆腐  野衾