夢グループのCM
よりよい品をより多くの人に買っていただいて、数多く販売することで利益を得る。
自分のやり方は、高級ブランドを売るのとは真逆の手法なのです。
お客さまがどんな消費行動をとるかを知るために、スーパーにも行きます。
お客さまが、ある商品の前にふらりと行くと、
買うか買わないか、自分で予想します。
これは、僕の楽しみの一つです。
結局、その人が商品を手に取らないと「なぜ買わないんだろう?」
「高いからかな?」「商品がわかりにくいのかな?」
と考えて、
次は自分の商売にそれを生かして、改善していくのです。
(夢グループ代表取締役社長石田重廣『いつでも夢を』内外出版社、2022年、p.32)
しばらく前から、BSの番組を見ていると、
いつもにこにこ笑顔の中年男性と、もうひとり、にこにこ笑顔の女性が現れ、
いろいろな商品を紹介するコマーシャルを、
しばしば目にするようになりました。
それが「夢グループ」
あとで調べたら、社長の石田さんは福島出身。
方言のアクセント、イントネーションがのこる話しぶりに特徴があり、
最初に見たときから、とても印象にのこりました。
上に引用した本によると、
一本のコマーシャルを作るのに、
2~5万円しかかからないそうです。
素人目にも、
いかにも安上がりに作っていると想像されるコマーシャルでありながら、
印象にのこるだけでなく、
あつかう商品の説明が実に分かりやすい!
わたしがとりわけ感動するのは、
「カラオケ1番」という名称のカラオケマイク。
その接続の説明をするのは、
にこにこ笑顔の女性・ 保科有里さん。
「マイクから伸びているコードの赤、白、黄色のプラグをテレビの後ろの同じ色のところ
に挿し込みます」
これ以上分かりやすい説明はないと思われます。
・喚声やドッジボールの秋高し 野衾