かけがえのない一日

 

パソコンを立ち上げこのブログを書こうとして少し静かにしていると、
鶯の声が聴こえてきました。
二度。三度。
いい声に、聴き惚れてしまいます。
ただいま朝の四時三十七分。
連休が始まる少し前に、
四歳の時から知っている近所のりなちゃんからメールがあり、
それに刺激され、
わたしもコーヒーグラインダーを求めました。
コーヒーの味は、
いろいろな要因によって決まりますが、
なかでも、
挽いた豆の大きさが均一であることがとても重要です。
十年近く使っているミルは、
重宝し、
気に入っていますが、
経年変化もあってか、
いくら粒度調整をしても、
もはや限界というところに至っていました。
これまで使っていたミルでコーヒー豆を挽く音がガリガリガリガリ
だとすると、
もとめたグラインダーで挽く音は処理処理処理処理。
いや、
ショリショリショリショリ。
あきらかに違います。
挽くときの腕にかかるストレスがほとんどありません。
せっかくなので、
サイフォンの布フィルターも替えてみました。
淹れ方は前と全く同じ。
さて味は。
むむ。
す・ば・ら・し・い・!・!
こんなに違うか、
というぐらいに違います。
これまでが不味かったわけではありません。
けれど、
どう言ったらいいんでしょう。
コーヒーは苦い、
ということを改めて知ったというか…。
あたりまえといえばあたりまえ
ですが、
これまで、
苦さをなるべく回避するように工夫してきた、
それが自分でコーヒーを淹れるときの要諦だと思ってきた節がないではありません。
それが今回、
初めてといっていいぐらい、
苦いことが美味しいことと隣り合わせである
ことに気づかされた、
とでもいいましょうか。
まるで人生のような。
人生コーヒー!?
いや、
冗談でなく。
そんなふうに一日をおくれたらいいなぁ。

弊社は本日より営業再開です。
よろしくお願いいたします。

 

・新緑や井の頭線池ノ上  野衾