仕事に徹する

 

日曜日朝6時35分からの「NHK俳句」を欠かさず見るようにしています。
先週は、岸本葉子さんが司会進行役の回でしたが、
番組冒頭、
岸本さんが体調不良のため、大事をとり休みになったので、
代わって中川緑が司会を務めます
とのことでした。
中川さんは、NHKのアナウンサー。
岸本さんは、
「第二週は俳句が大好きな岸本葉子が務めます」
と、
いつも笑顔を絶やさず、ゆっくりていねいに流していきますから、
好感をもって見ていますが、
中川さんの司会は、
岸本さんとは別の意味で、
プロのアナウンサーというか、司会進行役の仕事のキモとでも言ったらいいか、
それをまざまざと見せられました。
講師は阪西敦子さん。
ゲストはイッセー尾形さん。
中川さん、
アナウンサーですから滑舌がいいのはあたりまえですが、
25分間ある番組の時間を一度も気にする風がありませんでした。
イッセー尾形さんが、
松尾芭蕉をモチーフにして描いた絵を見せながら、
割と自由にしゃべる場面もありましたが、
そういうときはゲストにたっぷり話してもらい、
じっくり耳を傾けつつ、
それでいて、
時間が押しているのか、
いないのか、
そんなことは露ほども見ているこちらに感じさせず、
また、
講師の阪西さんを立てて話を促し、
まぁ、見事というしかない仕事ぶりでありました。
おそらく、
タイムスケジュールが体内時計のように、
頭の中にきちんと入っているからこそできる所作でありましょう。
俳句の勉強もさることながら、
じぶんの仕事に徹することの意味を
改めて考えさせられました。

下の写真は、
打ち合わせのため来社されたカンナ社の石橋さんからいただいたお花。
ほんのりいい香りがしています。

 

・小走りのマスクの娘春隣  野衾