蜘蛛の死

 

このブログに何度か登場している蜘蛛くん、
そのうちの割と小さめの一匹が、
このあいだ、ソファの脚下で小さくなって死んでいました。
蜘蛛が出てくると、
話しかけたりもしますから、
いつの間にか親しい友人のような具合になり、
だもんですから、
ちょっとつまんで手のひらにのせ、
つくづく眺めてみた。
脚を伸ばせば大きい蟹が、縄で縛られ売られている姿にも似て、
八本ある脚をすべて縮めて、
ただの黒い小さな塊。
たまたまソファの脚下で事切れたのだとは思いますが、
なんとなく。
ただなんとなく、少し。

 

・遠足の班に先生まぎれをり  野衾