卒園式
世の中は、卒業式、卒園式のシーズン。
きのうは、いっしょに仕事をしているひとのお子さんの卒園式。
式後、
時間の都合で、
おかあさんに連れられしばらく会社に来、
入口付近の大きな木のテーブルに向かいちょこんと座り、
本を読んでいました。
その姿から、ふと思いました。
ああ、わたしは卒園式を経験していない。
というか、
幼稚園に行っていない。
なぜならば、
あのころわがふるさと井川村には幼稚園がなかった。
その後、幼稚園ができ、
三つ下の弟は幼稚園に通ったはず。
幼稚園はなかったけれど、
幼児学級というのがあって週に一度わたしはそこに通いました。
土曜日の午後、
小学生が下校してから小学校の教室を借り、
そこに集まっていたと記憶しています。
移行措置の期間だったのかもしれません。
それはともかく。
幼稚園がまだなくて、幼稚園に通っていないのに、
「いかわようちえんのうた」
というのを覚えています。
こんなの。
♪あおいおそら いかわようちえんみているよ…
メロディーもなんとなく覚えている。
弟が歌うのを聴いて覚えたか、
はたまた、
幼児学級に通っていたころ、
やがてできる幼稚園の歌を先取りして習い、歌ったものか、
その辺のことは深い霧のなか。
・鶯や里山息の深くなる 野衾