いちばんの営業

 

ながく世話になっている鍼灸院でのこと。
開業して25年ほどになることを以前聞いていましたので、
開業してからこれまで、
患者の数が減ったことはありませんでしたか、
と先生に尋ねたところ、
言下に、
それはなかった、と。
はじめてから十年ほどはきつかったものの、
いままでずっと右肩上がりに推移し
現在に至っています、
云々。
「患者さんの体調をよくすることで精一杯、
とくべつ営業努力はしていません」
お人柄も含め、
なるほどと合点がいきました。
弊社にあてはめて考えれば、
ながく読んでもらえ、つぎへと橋渡しする学術書をつくる
ということになるでしょうか。
弊社の場合、他方で、
日々の営業努力は欠かせませんが、
社業の本質は何か、
について、
いつも心に留めていたいと思います。

 

・試験日に自転車で行く雪の道  野衾