ひとり静か

 

年末から始めてこのところ休日出勤し、
だれもいない広い部屋で静かに仕事をすることが増え、
その味を覚えてきたせいか、
通常の勤務日において
「もうひと踏ん張り」の気持ちが薄くなってきました。
「がんばる」と「がんばらない」
の境い目はじぶんの感覚で分かりますから、
いまは、
がんばらない方を選びます。
ひとり静かな時間を見つけてする。
医者の勧めもあって、
アルコールをまったく口にしなくなったこととも
関係している気がします。
静かな時間の味わいは、祈りにも似て、
極上の酒の味がします。
なんて。
独りを慎むという言葉もあり、
ひとり静かの時間は、音楽も要りません。

 

・聊斎の書を閉づ夢の探梅行  野衾