聊斎志異

 

昭和三十年に修道社から刊行された『定本 聊斎志異』全6巻
のただいま二巻目。
一巻が四百数十ページ。
狐が人間の男と恋をする話、
仙人がでてくる話、
あれ、
これって中島敦の山月記に似ているぞ、
というようなことで、
一篇が短いですから味わいつつゆっくり読んでいます。
ページごとに赤い枠線があり、
本文はもちろん活版印刷。
昭和三十年というと、
わたしはまだ生まれておらず、
モノとしての本の寿命の長さを感じます。

 

・ふるさとは炬燵のなかの中有かな  野衾