文質彬彬

 

文はかざり、質は実質、中身。
彬彬は「ひんぴん」と読み、ふたつがバランスよくそなわっていること。
論語にでてくることばとして、
つとに知られています。
君子の条件ということですが、
もともとの謂れを離れて、
こんかいのコロナ禍とじぶんの若いころの生活を思い出し、
ふりかえれば、
そのときどきにまじめに過ごしてきたつもりでも、
かざりの時間も多かったような。
君子だろうが小人だろうが、
極端を避けることは大事なのでしょう。
いまはやむなく、
実質偏重とも思える時間を過ごすしかありませんが、
両方相まって、
というふうにこれからしていきたい。

 

・夏空や抜きつ抜かれつ馬の脚  野衾